フランスの文化(チュトワイエ)
フランスの文化(チュトワイエ)
フランスには、「チュトワイエ」という文化があります。
フランス語では、「あなた」を指す言い方が2種あります。
まだ距離がある時や目上の人には「ヴ(vous)」、
親しくなると「チュ(tu)」で話します。
学生同士や、子供相手はいきなり「チュ」で話すこともあるけれど、
普通は「ヴ」から始まって、親しくなり、ある日どちらかが、
「チュトワイエ(チュで話すこと)にしない?」と言い出して
堂々と「チュ」で話せるようになります。
何かをお願いするとき、
英語で言う「~プリーズ」はフランス語で「~シルブプレ」と
慣用句のように思われていますが、
親しい間柄では「~シルトゥプレ」となるわけです。
英語にはyouしかありませんし、
日本語には「あなた」、「君」など呼び方がありますが、
「あなたを今日から君と呼びます」と宣言するなんて、
日本人には少々なじみの薄い文化かもしれません。
この、チュトワイエはフランス映画を観るときもポイントになります。
フランスのラブストーリーの醍醐味は、
「ヴ」が「トゥ」に切り替わる瞬間です。
初めは「ヴ」で呼び合っていた二人が、
いつしか「トゥ」と呼び合う仲になっていくのです。
字幕にばかり頼るのではなく、ちょっとセリフに耳を傾けると、
フランス映画をもっと楽しめるかもしれません。